小説三国志オススメは?
『蒼天航路』で曹操ファンになりました。
マンガの方は『天地を喰らう』あたりから殆ど読んだと思います。
『演義』ではなく、『正史』の方の小説でオススメを教えて下さい。
孫子や解説書も随分読んだので、とりあえず短そうなのから、と『小川環樹著・三国志 上』を買いましたが、演義だった上に、子ども向け(『報仇雪恨』すら漢字で書かれていないレベル)で、話がダイジェストすぎだったので、他のが読みたいです。
長編短編、剣豪小説、陰謀小説、別解釈(『火鳳燎原』レベル以上でも)、問いません。
あなたが興味深い! と思った正史三国志小説を、「ここが良かった」「ここが注意」なども含めて教えていただけると嬉しいです。
まったく解釈が違う、などでしたら合わせて買いたいと思います。
・オーソドックスなノーマル正史(基本用)
・曹操より
どちらも情報欲しいです。
曹操が主人公レベルなら演義の小説でも大丈夫です。
よろしくお願いします。
正史でという事でしたら、宮城谷昌光さんの『三国志』がお薦めです。
現在も文藝春秋で連載中ですが、この9月に単行本の8巻が出て、曹操が死に劉備が病に倒れる辺りまでが描かれているようです。
宮城谷『三国志』の特徴としては、黄巾の乱から始まるケースが多い『演義』と異なり、その100年ほど前の後漢王朝第四代和帝の時代から描かれているという事です。
いかにして王朝が宦官に支配され腐敗し、国が乱れていったかが丁寧に描かれ、必然として黄巾の乱が起こった事がよく分かります。
この100年を綴るのに約1巻半ほどが費やされているので、最初は少し退屈かもしれません。
又、『演義』では悪役に描かれがちな曹操が、傑出した統率力を持ったリーダーとして描かれているのも特徴の一つといえます。
器が大きく部下を大切にし、用心深くありながら時に大胆な作戦を取る。
実に魅力的な人物で、これまで劉備贔屓だったのを思わず乗り換えてしまったほどです。
あくまで正史に基いているので、赤壁一つをとっても劇的な戦いにはなりませんが、その分、人を深く掘り下げているので群像劇としての面白さがあります。
曹操がお好きでしたら是非、お手にとってみては如何でしょう?お薦めです。
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