2012年3月29日木曜日

その場合、三国志演義では 曹操、孫権、劉備は

その場合、三国志演義では

曹操、孫権、劉備は

どのような扱いになると思いますか?



この質問の続きです。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1328741843



やはり、曹操が悪玉になるのでしょうか?

ただし、このケースだと三国志は成立しないでしょう。







なぜ三国志が劉備が主役になったかというと、三国を受けた「(西)晋」が内乱によって崩壊し、そこに異民族がなだれ込んだことで、異民族に中原を制圧される五胡十六国→南北朝時代の時代に入ったため、江南の地に押し込まれた漢民族が、正当な王朝は魏ではなく、「蜀漢」だと、意地を張ったことが原点です。

よって、曹操対孫権の図式になり、曹操が中国統一を行うとすれば、やはり「魏」の正当性は強化されるので、劉備は悲劇の群雄の一人になってしまいます(孫権にまんまと暗殺されたことになるので)。私のシナリオで進むなら、曹操が唯一認めたライバルという扱いになり、曹操がその死を聞いて涙するくらいの演出がされるでしょう。

また、史実では歴戦の指揮官として各地を転戦しているので、この部分が強化され、これだけ有能な用兵家だったからこそ、曹操がライバル視し、恐れたのだという人物像になるのではないかと思います。

で、このことを聞いた関羽・張飛は、「敵の敵は友」と、曹操陣営に駆け込み、荊州南部から周瑜の後背をつく、さらには新たに曹操が関羽・張飛陣営に参謀兼軍監として覇権した徐庶(=劉備の死を悼む気持ちが彼を動かします)が、交州方面から呉の背後、また山越などに内乱の策略を施します。

呉は、この対応策として魯粛を後詰にするしかありません。

ここから、孫権はかなりの暴君扱いされると思われます。愚かな孫権を支えているのが、兄が残してくれた周瑜と、大戦略家の魯粛の2人ですが、悲劇的にこの2人は相次いで病死します。

対魏戦線を維持できるのは呂蒙しかいません。また陸遜が呉の政界に出てくるも早くなるでしょう。

しかし、曹操による呉の包囲はじりじりち縮まっていきます。そこで、曹操が再び降伏勧告を迫ってきた場合、どうなるでしょうか?

周瑜も魯粛はもちろん、程普、黄蓋といった強硬派はすでに死んでいます。呂蒙は前線の指揮官で、政治的な権限は弱いので、張昭を代表とする降伏派が主流になります。最後の頼みは陸遜ですが、陸遜が呉を支えるのは江南を代表とする名家の中心人物として、安定した政権になりつつあった呉を支持したのであって、敗色濃厚な呉ではありません。下手をすると張昭は、降伏派の旗頭として陸遜を推す可能性すらあります。

孫権はクーデターによって討たれることも考えられます。

降伏派が推し立てた陸遜に反発し、軍権を掌握する呂蒙は、孫権の仇を討つことを決意しますが、このときすでに陸遜は魏に対し降伏を申し出ています。

呂蒙が孫権に殉じた最後の名将として描かれ、魏の大軍を迎え討ち、華々しく散ることになります。

曹操は、ライバル劉備を裏切り、また主君孫権をも殺した背信の国である呉を許さず、陸遜や張昭を処刑し、呉を完全併吞します。ここに中国は統一されます。

しかし、ここで曹操の命脈が尽き、帝位の禅譲は次の世代に受け継がれます。が・・お家騒動が起き・・・などと、架空の物語は晋建国につながっていくのでは・・・








やはりそうなったら、まず劉備、また蜀贔屓の三国志演義は作られないでしょう。三国時代ですらないしね。やはり劉備がいたからこそ三国時代は面白いのであって曹操や孫権では少し押しが足りないと思います。二国時代になると思います。そうなると孫権が主役になると思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿