三国志って結局、曹操側が勝ちましたよね。 最後は悪が勝つのか
いや、曹操は漢の臣下として死んでいますし、その時はまだ呉も蜀もぴんぴんしていますよ。
でもって曹操は悪ではない。
漢の皇帝の臣下として働き、幼児期はともかく成人後も大したことができず誰かに頼るしかなかった皇帝を(美化している三国志でもはっきりいって活躍していない)補佐し続けました。
勝手に漢から独立した呉と蜀が善とは思えないが。
曹操が勝ったわけではないですけどね。
一応、曹操の建国した魏が基となった晋が三国を統一しているから『曹操が勝った』と言ってもいいかも知れないですが。
しかし『悪が勝つ』というのは納得しかねます。
歴史の上で善悪ってないでしょう。
レッドクリフ的なら
横山三国志的なら
演義的なら
そのような見解もありかと思いますが。
でも、秘本三国志ではその見解は通用しませんよ(^o^)
勧善懲悪はあくまで読み物もしくは、小説を読者にわかりやすく
そして、より感情移入しやすくするためのもですからね。
って言わなくてもわかってますよね。
質問者さんが仰っている曹操側=悪というのには、同意しかねます。
曹操が悪とされるのは、
「三国演義」という講談から生まれた物語が、
基本勧善懲悪で描かれ、
三国で一番弱小な蜀漢(劉備)を主人公としているからで、
設定上、善の蜀が、悪の魏に戦いを挑む、
弱小が強大な敵に立ち向かう構図のほうが面白いから、
という理由に過ぎません。
魏(曹操)には魏なりの正義はあり、
後漢から禅譲(その過程は別として)された正統な王朝は我々=善であり、
それに反抗して、服属を拒む蜀漢は、世を乱す悪であり、
服従しておきながら勝手に独立して帝と名乗った呉は、
反乱勢力であり、討伐すべき悪になります。
それを三国時代から1000年以上たった明の時代に、
そのほうが面白いからと悪の帝国に書かれた魏、曹操は、
今なら名誉毀損で訴えてもいいような迷惑なことだと思います。
三国演義には演義被害者が多数いますが、
曹操はその筆頭といっていい人物です。
結局、その魏も服属を拒んでいた蜀漢を滅ぼしたものの、
曹操・曹丕亡き後、
司馬一族の半世紀に及ぶ乗っ取り計画(これは私の自論ですが)により、
後漢の最後の皇帝「献帝」に魏の曹丕が迫ったと同じように、
魏の最後の皇帝「曹奐(曹操の孫)」は、
司馬懿の孫の司馬炎に禅譲を迫られ、
晋(西晋)に執って代わられる訳ですが、
三国演義は蜀漢目線で書かれるため、
諸葛亮が魏との「正義の」戦いの最中亡くなったこともあり、
魏=悪のイメージのまま、物語が終わったかのような扱いを受け、
魏から晋への交代劇、その後の晋による(反乱軍)呉の滅亡が、
あまりにも疎かに描かれることになります。
三国志は描かれるそれぞれの国の目線に立てば、
当然己が善で、相手方は悪になります。
魏を簒奪した晋から見れば晋は徳が盛んだからという理由で善、
徳が薄れた魏は悪という構図になるのでしょう。
冷静に三国時代の情景を考えれば、
どの国にも善を主張でき、悪と言えると思います。
最後に勝ち残ったのは晋ではありますが、
曲がりなりにも中国を統一した功績は評価すべきで、
(すぐ戦乱の時代になりますが)
これも悪と言い切ることはできません。
歴史に善悪はありません。
ただ強弱があるだけです。
ちなみに曹操側(魏)は勝ってませんね。ていうか、統一を成す事が勝ちではありませんよ。
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