2012年3月11日日曜日

三国志演義で 蜀の張松が、曹操の『猛徳新書』を馬鹿にする下りがありますが、 ≪正...

三国志演義で

蜀の張松が、曹操の『猛徳新書』を馬鹿にする下りがありますが、

≪正史≫(実際のところ)では、どのような叙述がされているのでしょうか?



「『孫子』が現代でも評価されているのは、曹操の注釈があったから」などの話を聞いた事があるのですが…







それは演義による創作です。そもそも孟徳新書という書物が創作です。

曹操が実際に執筆した孫子の注釈書は魏武注孫子という書物で、孫子が評価されているのが曹操のおかげというか、孫子が存在していることが曹操のおかげなのです。

というのも、孫子のオリジナルは後代に紛失され、魏武注孫子のみが後世に伝わったのです。

ですから、武田信玄が読んだ孫子も、ナポレオンが読んだ孫子も皆曹操が書いた注釈書のことなのです。

そして、1970年代に前漢の墳墓から発掘された大量の竹簡の中から孫子が発見されるまで1700年もの間、オリジナルが人目に触れることはなかったのです。

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