2012年3月18日日曜日

漢文で三国志の曹操の馬の鞍がネズミに齧られて、罰せられる倉庫の役人を曹沖が助...

漢文で三国志の曹操の馬の鞍がネズミに齧られて、罰せられる倉庫の役人を曹沖が助けた話の書き下し文や口語訳や解説が載っているサイトはないでしょうか?







【正史三国志「魏書」武文世王公伝第二十/鄧哀王曹沖伝】



ある時、倉庫にある曹操の馬の鞍がネズミに齧られ、

倉庫係は管理不行き届きで死刑になる事を覚悟しました。

彼らが、少しでも罪が軽くなるように自首しようと相談していると、

曹沖が来て「3日だけ待って、その後自首しなさい」と言いました。



曹沖は自分の単の着物にネズミが齧ったような穴を開け、

父の前で心配そうにして見せました。

曹操が訳を聞くと

「ネズミが衣服を齧ると、持ち主に不吉な事が起きると聞きました。

私の着物が齧られたので心配です」と答えました。

曹操は「それは迷信であるから心配する事はない」と慰めました。



その後で倉庫係達が自首して来て、鞍を齧られた事を伝えました。

曹操は笑って、

「側にある子どもの衣服でさえ齧られるのだから、

倉庫の柱に掛かった鞍が齧られても仕方が無い」と

責任を問わなかったといいます。



曹沖は、万事このように思いやりがありました。



このように、気転が利く上に思いやりのある曹沖は、

残念ながら建安13(208)年13歳で亡くなりました。

曹操は嘆き悲しみ、

慰めた曹丕に「これは私の不幸だが、

お前たちにとっての幸いだ」と答えたといいます。



解説ですが、これでよろしければ・・。

0 件のコメント:

コメントを投稿