三国志演義について
三国志演義は霊や仙人など出る場面が多いですよね。
そのような場面はどれほどあるのですか?
特に曹操は仙人や霊に悲惨な目に遭わされてますよね。
神木を切って呪われたり、死の直前に今まで自身の殺した霊に祟られたり
このような仙人や霊の出る場面などもあるから
三国志演義は面白いですね♪
諸葛孔明の道士化も有名ですよね。
冬に東南の風を吹かせてしまったり
(その時期に吹く風の流れを知っていただけでしたが。)
祈祷で寿命を12年延ばそうとしたり・・・
どうして孔明はそんな風に・・・と思い
色々自分なりに調べ仮説を立ててみたのですが
作者である羅貫中が当時の王朝である明
特に永楽帝へ向けておべっかを使ったのでは?
と推移するに至りました。
明の永楽帝は北方守護の真武大帝という
道教の神を非常に尊崇し、武当山に数多くの殿宇を建て
真武大帝は明王室の守護神となりました。
これがどう関係するかというと
孔明が得意の仙術を披露する時、彼は「七星」というワードに
頼る事が多々あり、これは北斗七星を意味しているものと言えるでしょう。
赤壁時の七星壇に、五丈原の延命時などは北斗七星に祈り
寿命を延ばすと部下より提案されています。
死を司る北斗の神ならば、寿命も自在に延ばせるからです。
(三国演義でも管輅という道士が登場した時のエピソードにも
出てくる神様です。)
真武大帝自身は天の武神を統括するような神様ですから
三国演義世界に直接お出まし!なんてことになったら天変地異の
法力を振い、たったの1話で三国平定なんてことになりかねない
物語に根幹を根底から潰してしまうほどのスケールがあります。
(真武大帝を主人公にした北遊記という話は西遊記に近い属性です。)
そこで同じく、北という属性を持つ死命星の北斗を当てることによって
孔明のヒーロー性と北斗=北という方角の神聖化を同時にアップさせ
物語としての完成度を壊すことなく
神聖なる真武大帝(北=真武という関連性を連想させる。)にも
民間レベルでの信仰を植え付け、大いに明王朝のご機嫌を取り
三国演義をゆくゆくは国家お墨付きの経典というレベルにまで
持って行こうという大構想をも羅貫中は抱いていた・・・
ごめんなさい、完全に私の邪推ですね(笑
ただ、時代の関連性を調べるとそうも思えるのかな、と
妄想に耽りたくなるほど三国演義は深いものがある気が
するんですよね。
諸葛孔明というヒーローに唐突に北斗星との関連性を
持たせるってのもなんだか不自然なんですよね。
北斗=北極星は天帝の星ですから、純忠の義心を持って
国家の屋台骨となる諸葛孔明には似合わない設定かと。
私は孔明に仕掛けた意図的な仙術ギミックに三国演義内の
神魔小説
(仙人や神が法力を持って妖魔を駆逐するような
中華ファンタジー小説)エッセンスを感じ、魅力的に見えた部分でしたね。
史実世界を意図的にぶっ壊して10割神魔小説の世界で
魅力を見せ付ける西遊記や封神演義とは味の違う面白さを
三国演義の諸葛孔明は魅せてくれますよね。
他には例えば・・
孫策が死んだり、黄巾の張角等は戦争で妖術まで使います。
ちょっと違うかもしれませんが、カンウは死んで、呂蒙(カンウを殺した)を呪い殺すなどもあります。
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