三国志好きな方集合\(^o^)/
『人中に呂布あり』『場中に赤兎あり』
←この呂布が言った言葉の意味を教えてください
『我人に背きとも、我人に背かせん』
←曹操が言ったこの言葉の意味を教えてください
『人中に呂布あり』『(場→馬)中に赤兎あり』
は、呂布本人が発した言葉ではありません。
呂布と愛馬赤兎の豪傑ぶりとスーパーホースぶりを表現した言葉です。
『正史』呂布伝の注に引かれた「曹瞞伝」に
「人中有呂布 馬中有赤兔」
人中に呂布あり、馬中に赤兎あり
『人の中では呂布が一番強い、
馬の中では赤兎が一番早い、』という意味です。
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『我人に背きとも、我人に背かせん』
曹操が語ったとされます。
『演義』では、
曹操と陳宮が董卓からの逃避行の際立ち寄った、
曹操の父の親友「呂伯奢」宅で、
曹操はもてなしてくれる準備を、
捕縛されると早とちりしてしまい、
結果的に呂伯奢一家を皆殺しにしてしまいますが、
その所業を陳宮に詰られて曹操が発した言い訳です。
「寧教我負天下人、休教天下人負我」
「我をして天下の人を負むかせしむ、
天下の人をして我を負むかせしむこと無かれ」
陳宮はこれで曹操の下を離れます。
「私が人を裏切るのはいいが、
人が私を裏切るのは許さない」というような意味になりますか。
「寧教我負天下人,莫教天下人負我」
「寧教我負人,莫教人負我 」
と書かれる場合もありますね。
『正史』だと、
「魏書」武帝紀 註
魏書曰:
從數騎過故人成皋呂伯奢;
伯奢不在,其子與賓客共劫太祖,
取馬及物,太祖手刃擊殺數人。
従うもの数騎と成皋の知人呂伯奢宅で過ごす、
伯奢は不在で、その子と賓客が共に太祖を脅し、
馬・荷物を取る、太祖は手刃で数人を撃殺す。
曹操の荷物に目のくらんだ呂伯奢の家人が、
曹操を殺して奪おうとしたが、返り討ちにあったことになります。
「魏書」 武帝紀 註
世語曰:太祖過伯奢。
伯奢出行,五子皆在,備賓主禮。
太祖自以背卓命,疑其圖己,
手劍夜殺八人而去。
世語に曰く:
太祖が伯奢宅で過ごす。
伯奢は外出しており、五子は居て、主客として遇してくれた。
太祖は卓の命に背いていて、自分へのはかりごとを疑い、
手剣で夜に八人を殺し去った
「魏書」武帝紀 註
孫盛雜記曰:
太祖聞其食器聲,以為圖己,遂夜殺之。
既而悽愴曰:「寧我負人,毋人負我!」遂行。
太祖は食器の音を聞くと、自分へのはかりごととなし、夜にこれを殺す。
悽愴として曰く
「我をして人を負かしむ、人をして我を負むかしん!」と言って去る。
演義のモデルはこれのようですね。
「寧我負人,毋人負我!」
「寧ろ人の我に負くとも,我れは人に負く毋からん」
『天下の人に背くとも、
天下の人を背かせはしない。』という、
傲慢不遜な、しかし曹操のギラギラ感が詰まった言葉ですね。
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