三國志に出てくる曹操の祖父・曹騰(養子曹嵩)は、中常侍・大長秋になったそうですが、どれぐらい偉かったのか教えていただけませんか。
【大長秋(だいちょうしゅう)】は、
中国の王朝で皇后府をとりしきる宦官の最高位。
後漢以前は民間出身でも任命されたようですが、
後漢の初代皇帝・光武帝は宦官のみ大長秋に任命するように制定しました。
曹騰は、桓帝即位時(146年)費亭侯に封じられ、
特進(三公の下)の位を授かりました。
奥行きの最高責任者で、皇后宮や皇太后宮の侍従長を務めましたので、
それなりの権力は持っていたでしょうが、皇帝が親政を行なうようになれば、
皇太后の権力も減少します。
ある意味、名誉職という意味合いが強いのではないでしょうか。
【中常侍(ちゅうじょうじ)】とは、
古代中国の官職。
皇帝の身の回りの事を司る侍中府の中の一役職であり、
皇帝の傍に侍り、様々な取次ぎを行います。
常に皇帝の傍にいるので、絶大な権力を誇こりました。
基本的に宦官がなる役職で、
宦官の中では大長秋(皇后侍従長)に次ぐ位です。
2000石、3品の位といわれます。
皇帝の一番間近におり、
皇帝にとって何でも言うことを聞いてくれる便利な存在です。
信頼を得て、寵愛を受ければ、怖い者はありません。
政治に参画することはできませんが、皇帝を裏で操ることは出来ます。
皇帝への上訴類も全て、中常侍経由とのことですので、
秘書室長兼総務部長というところでしょうか。
中常侍・大長秋ともに宦官のトップのことで、偉さだけでいえば大臣・官房長官クラス。
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